大好きな伯父が天寿を全うし、お別れをしてきました。
小さい頃からかわいがってくれて、よくお家に遊びに行きました。お仕事をしていると邪魔しちゃいけないんだけど、仕事部屋の外からそおっと声をかけると参ったなーという風情ででてきてくれた。
お仕事がないときは広い庭で枯葉を燃やしたりしながら待っていてくれるのがすきだった。
伯父はちょっとすごい人だから、大人になってからはすこし背筋を伸ばして話してたんだけど、不思議なもので旭川の話で盛り上がることでぐっとまた近い存在になったりした。
伯父は、旭川の人ならみんな知ってる常盤公園の今はもうない茶屋のおばさんといとこ同士。
伯父も若い頃旭川に暮らしていたことがあったかは、私が旭川の話をするとうれしそうに、まるで一緒に歩いているみたいに懐かしみながら旭川の話をしました。
「旭川の話をすると止まらないんだよ、みんなつまんないだろうけど、話したくて仕方ないんだよなあ」と笑ってた。
先月、子供を連れて会いにいって短い時間だけどたくさん話したのが最後。下の子が何度も自分から伯父に手を伸ばしてタッチして、伯父もメロメロといった風情でうれしそうに笑っていた。それを見てるわたしも幸せでした。
荼毘にふされる扉が開いた時、
「この世はおもしろいところだったなあ〜」
という声が聞こえた気がしました。
その声の表情はとても伯父らしく、満足そうで。
わたしもこの世を一生懸命面白く生きようと思えた。
児童文学作家の佐藤さとるさん死去「コロボックル物語」:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASK2K3QHVK2KUCLV004.html
0コメント