秋の空

葉山町役場のかたわらに、
花の木公園という、ツツジの美しい公園があります。


町役場の用事をすませ、
小さな散歩をするのにちょうどよい広さ。
起伏があって、小さな子には軽いハイキング。
花がなくても楽しめます。
私も小さい頃、おばあちゃんとお花見に来た記憶があります。
昔はコンクリートで作られた象の像(笑)があり、乗って写真を撮ってもらうのが大好きでした。
いつのまにか劣化して、撤去されてしまったけど、復元してほしいなあ!
(でもなんで象だったのかしら


いまは象はいませんが、池にはクロメダカという、普段ペットショップなどで目にする黄色っぽいメダカとか違う、絶滅危惧種の在来種がいます。

息子を遊ばせていた10年前はどこにメダカがいるの?という感じでしたが、いまはたくさん!赤ちゃんもたくさん!
のぞくと元気に泳いでいるので嬉しい気持ちになりました。
クロメダカがとれるかな?とカメラを向けましたが、
池には秋の空が写っていました。


高い場所に太平洋戦争の慰霊塔があります。
モダンなつくりは公園の休憩スペースのよう。

そこが慰霊塔だと知る私は、
あまり近づかないようにしているのですが、
2歳の娘は階段が面白いようでずんずん登っていきます。

そして正面で急に向き直り、
手を合わせ、深々と頭を下げたのでした。

慰霊塔という文字が読めるわけもなく、
お寺や神社のような雰囲気もないのに。

人の祈りと鎮魂のスピリットが満ちているのを感じたのかもしれません。

不思議な瞬間でした。