友情でも愛情でも

人と関われば、
楽しいことも気まずいことも増えていく。

その人を知りたくて、
深く入っていきたいと思えば、
楽しいことばかりではいられない。

恋愛は、まさにそのカタマリ。
幸せでラブラブなだけでは、
恋愛してる気になっているだけかも。
本当の愛は、気まずさや胸の痛みを
たくさん味わってもなお、そばにいたいと
思えることかも。
キツイ感情の波を乗り越えてこそ、
平穏な優しい関係になれるし。

考え方の違いに傷ついたり、拒絶したりされたり、
地雷を踏んだり踏まれたり
悔しくて泣いたり、届かぬ想いに眠れなくなったり、
勘違いされたり、感情的になってひどいことを言ったり

いろんなことをしてしまう。
相手を知りたいから、
相手と寄り添いたいから、
愛されたいから
愛してるから。


大人は案外臆病で、
友達を作るのもスローペース。
なんでも言える友達なんて、
大人になってからできましたか?

どこか遠慮してしまう。空気を読みすぎる。
配慮するのが大人だというのなら、
恋も友情も、大人になってからでは
本当に育たない。

そりゃあ、相手に拒絶されるのは辛い。
でも怖いからと、
最初から拒絶してるのは、こちらなのかもしれない。


傷ついてもいいから、あなたを知りたい。
その先に何があるか知りたい。

と思えるような出会いは短い人生において
ほとんど奇跡。
奇跡をなんとなくで終わらせたくないよね。
そう、案外近くで、奇跡はたくさん起きているのです。


私には、これからもっと深く知り合いたい
そういう人がたくさんいます。
できたら一生の友達になりたい。

もちろん若い時のように
何するにも一緒ってことはないけれど、
尊重と遠慮は違うので、
好きだから好きという気持ちを大事に、
短い人生を大切に生きていきたい。

ささいな奇跡を、しっかりつかまえよう。
本当に人生は短いのです。

✴︎ Harmonia

鬼丸 織江 『ハルモニア』